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2021年5月19日 vol.442 【週刊MARUMERU】 厚さ約3ミリ

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┃\_/┃株式会社丸庄メールマガジン「まるメル」
┗━━━┛2021年5月19日 vol.442
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厚さ約3ミリ

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1. 脱プラ 紙製品 007 紙カミソリ

2. 和紙の魅力 その1

3. シリーズこれも紙?13 スピーカー

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週刊メールマガジン「まるメル」では、
皆さまからの疑問、紹介してほしい商品など募集しております。
tanaka@msmarusho.co.jp
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今より、69年前の1952年5月19日に
ボクシング世界フライ級タイトルマッチが
行われ挑戦者だった白井義男さんが
判定勝ちを収めたことで日本初の
ボクシングのチャンピオンが誕生。

日本人初のボクシングチャンピオン誕生は、
当時、太平洋戦争敗戦の影響から
暗い雰囲気になりがちだったご時世の中で、
日本人に勇気と元気を与える
希望の灯となったそうです。

2010年には、日本プロボクシング協会が
5月19日を「ボクシングの日」に
制定しています。

それでは今週も、「まるメル」vol.442をお届けいたします。

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【 1 脱プラ 紙製品 007 紙カミソリ】

前回から少し間が空いて
しまいましたが、
脱プラな紙製品のご紹介です。

カミソリに代表される刃物を
中心とし、調理用品や化粧道具、
衛生用品を販売するメーカー
株式会社貝印さんが販売するのは、
世界初のハンドルに紙を使用した
脱プラスチック使用の「紙カミソリ」。

今年4月1日から予約受付を開始し、
4月22日より公式オンラインストアで発売、
全国小売店などでは
今秋販売開始予定だそうです。

パッケージも紙製です。

紙カミソリは、ハンドルに紙、
刃体(ヘッド部を含む)に
金属を使用したカミソリ。
エコの観点や「いつでも清潔で快適」
を提供する「1DAYカミソリ」という
観点から紙素材に注目し
商品化されました。従来比で
98%のプラスチック部分が
削減されています。

使用される紙は、
丈夫な紙スプーンや
牛乳パックから着想を得た、
耐水性に優れた仕様で、
水やお湯(約40℃)に濡れても
使用可能となっていて
プラスチック製のカミソリと
遜色のないハンドルの持ちやすさ、
切れ味にこだわった設計に
なっているそうです。

プラスチックから紙にすることで、
薄型パッケージによる持ち運びの
利便性やグラフィックの自由度向上といった、
機能面でのメリットがあったそうです。

ハンドル部分は組み立て式で
組み立て前であれば完全に平面。
ここに紙ならではのメリットがあり、
通常の使い捨てカミソリにはない
携帯性を実現。組み立て前のサイズは、
131.5×59.7×3.1mmで、
どこにでも入れられる大きさ、
重さも約4gと超軽量です。

カラーは、オーシャンブルー、
ボタニカルレッド、ヒスイグリーン、
サニーイエロー、サンドベージュの5種。

また、好きな色やデザインを自由に
レイアウトしたオリジナルカミソリの
制作も可能で、企業のロゴを入れた
記念品やオリジナルグッズとしての
活用も想定されていて、
発表時はエコの意識が高い海外からも
大きな反響があったそうです。

興味のある方は、こちらへ。
https://www.kai-group.com/products/kamisori/product/kamikamisori.html?
gclid=Cj0KCQjw9_mDBhCGARIsAN3PaFMxxaHm42KN6DWbb1WJ3OaUis
Q-i54OeT6UgKZXhvE0kaMi4DLlVmoaAgs2EALw_wcB

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【 2 和紙の魅力 その1】

その質の高さが国際的にも
高い評価を得ている和紙は、
世界中の文化財の修復にも
活躍していて、和紙の強度と優れた
保存性が注目されています。
今回は、ユネスコの無形文化遺産にも
登録された日本の伝統工芸、
和紙の魅力について
ご紹介しようと思います。

和紙の原料には、紙の質を弱くする
成分が含まれていないので、
その保存性は非常に優れています。
奈良の正倉院には、およそ1300年前の
ものと言われる和紙が残っているほどで、
耐久性、保存性、柔軟性、安定性が
高く評価され、国内はもちろん、
世界中の文化財の修復にも活躍しています。

イメージ01

また、和紙は強度や耐久性も高く、
和傘にも使用されるほか、
紙布(しふ)で作られる
着物まであります。

そんな和紙の原料は、楮(こうぞ)、
雁皮(がんぴ)、三椏(みつまた)が代表的。
それぞれの特徴をみてみましょう。


和紙の大半は楮を使用しています。
繊維が長く、絡みやすいので
もんでも破れない強靭さを持ち、
幅広い製品に使われています。

雁皮
古代には斐紙(ひし)と呼ばれていて、
繊維が短く、紙の表面がなめらかで
美しい仕上がりになります。
かな料紙や写経用紙など、
細字に適しています。

三椏
雁皮に似て繊維が短く、印刷に適し、
大蔵省が栽培を奨励しました。
ハガキや便箋などに用いられる。

麻(あさ)
古代を代表する和紙の原料。
扱いが難しく、楮の台頭により
使用量が減少しました。
重厚で風格のある
仕上がりが特徴です。

次に和紙を作るうえで大切なのが水です。
原料の楮を水にさらして洗う工程や
流し漉きでは、良質な水が必要となり
和紙づくりにはカルシウムやマグネシウムの
含有量が少ない軟水が適しています。
ちなみに私たちが普段使用している
水道水で和紙を作ろうとすると、
水道水には塩素が含まれているため、
数年後には紙が赤く変色してしまうそうです。

さて、紙を作る技術の基本は
中国から伝わりました。
その後、日本は独自の製法を編み出し、
中国の技法「溜め漉き」ではなく
「流れ漉き」という漉き方を
浸透させました。

流れ漉きは、「ねり」と呼ばれる
粘液を原料と混ぜ、その紙料液を
揺り動かして繊維同士を
絡みやすくする方法。
余分な水分を抜きながら、
紙料液を組み入れるという
作業を数回繰り返します。
流れ漉きは、奈良時代の
末期頃から一般化され
薄くても丈夫な紙に
仕上がるということで、
各地に広がっていきました。

手すきの和紙は、高度な技術が
必要とされる日本の伝統工芸です。
明治時代以降は、機械による和紙の
生産が進み、現在では後継者の育成が
大きな課題となっています。

和紙の産地は、北海道から
沖縄まで全国各地に広がっていて、
長い歴史を持つ産地もあれば、
近年和紙づくりを始めた
というところもあります。
2014年にユネスコの無形文化遺産に
登録されたのは、島根県の石州半紙、
岐阜県の本美濃紙、埼玉県の細川紙。
これらの和紙の産地に共通するのは、
・原料が国産の楮のみを使用している
・良質な水を持つ川が近くにある
・伝統的な製紙技術が受け継がれてきている
などが挙げられます。

他にも日本三大和紙と言われる
越前紙、美濃紙、土佐紙も有名です。
次回は、伝統的工芸品に指定されている
全国の和紙の特徴をいくつかご紹介します。

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【 3 シリーズこれも紙?13 スピーカー】

ドイツにあるケムニッツ工科大学にて、
紙のようにペラペラのスピーカー
「T-Paper」なるものが
作られたと話題になりました。

丸庄として気になるところは、
このスピーカーは、表面に
印刷することが可能で音が出る
壁紙やポスターとしての
利用ができるというところ。
スピーカーを下記の写真のように
丸く繋げると360度の
サラウンド音響になりそうです。

イメージ02
Photo: Technische Universitat

「T-Ring」と呼ばれるこちらは、
4mの長さに56個のスピーカーが
搭載されたものを環状にしています。
スピーカーは頭上にありますが、
まるでジャングルのど真ん中に
いるかのような錯覚に陥るのだそうです。
このスピーカー、
素材の90%は紙でできていて、
わずか150gという軽さも驚きです。
開発したのは、学内にある
印刷メディア技術研究所。
元々は2015年、イラストが
多く掲載されページをめくると
音が出る本「T-Book」に搭載された
機能が下地となっているそうです。

その仕組みは、
2層の導電性有機ポリマーを
電極として普通の紙や箔に印刷し、
その間に圧電層を活物質として
挟むことで紙やフィルムを振動させ、
空気を変異させて音を出していると
説明されています。

イメージ04

スピーカーは、両面に
カラー印刷が可能。
現在は、さらにコストパフォーマンスが良く
大量生産できる方法を
探っているのだとか。

同大学によると、ドイツ政府は、
このプロジェクトに約140ユーロ
(約1億7700万円)の
資金提供をしているそうです。
このスピーカーを使うと
今後、家電や住宅、広告が
大きく変わりそうですね。
長い通路のどこを歩いても
音が鳴り続けていたり、
部屋の壁紙全体が
このスピーカーなら、
強烈な没入感を
体験できそうです。

広告なら、音の出る
ポスターやパンフレット、
美術館、博物館、遊園地などでも
活躍しそうです。

この先、このスピーカーに
印刷をする機会が丸庄にも
おとずれるかもしれません。
使い方を考えると、
ワクワクしますね。

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【丸屋庄兵衛のひとりごと】
紙のスピーカー「T-Paper」いいですねー。
そうなんです、上記のように丸庄では、
印刷してお客様にご提供できるように、
なんとか研究していきたいと思います。
どうぞご期待を?

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