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2020年12月2日 vol.419 【週刊MARUMERU】 机の上で…

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┃\_/┃株式会社丸庄メールマガジン「まるメル」
┗━━━┛2020年12月2日 vol.419
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机の上で…

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1. 印刷の豆知識 第150弾 DTP

2. 紙コップの普及

3. 空気で膨らむモビリティ

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週刊メールマガジン「まるメル」では、
皆さまからの疑問、紹介してほしい商品など募集しております。
tanaka@msmarusho.co.jp
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毎年言っているような気もしますが、
いよいよ師も忙しく走り出す、
12月ですね。

2020年は、新型コロナウイルス
感染拡大を受けての
緊急事態宣言の発出、
オリンピックの延期など、
これまで経験したことのないことが
たくさん起きた一年として
後々記憶されるのでしょう。

まだ、コロナ禍が
終息したわけではありませんし、
2021年をどんなかたちで
迎えれば良いのか、
なによりもこの一年をどう
受け止めれば良いのか、
残り1ヶ月でじっくりと
考えてみたいと思います。

それでは、今週も「まるメル」vol.419をお楽しみください。

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【 1 印刷の豆知識 第150弾 DTP】

DTPとは、DeskTop Publishingを
略したもので、日本語では、
「机上出版」や「卓上出版」と
言われています。
DTPの主な役割は、
パソコンでデータを作成し、
実際に印刷物を
作成することになります。
このDTPが誕生して
30年余りが経過し、
いまや印刷物の多くが
デジタル化=DTPにより
制作されるようになりました。
DTPがなかった頃は、
印刷物を制作する際に、
版下の作成や製版、
印刷などのいくつもある工程を
それぞれの専門家が手分けをして
行っていました。
そのため、印刷物には
多くの人と時間が必要でした。
しかし、DTPではこの作業を
全てパソコン上で行うため
誰もが入稿データの
作成が可能になりました。
今回は、印刷業界にDTPが
普及してきた過程を振り返って
ご紹介していきます。

それまで数多くのプロセスを経て
作られていた印刷用の原稿や
刷版を作成する業務は、
米・Aldus社(現アドビシステムズ)の
創業者ポール・ブレナードが提唱した
「DTP(DeskTop Publishing)」という概念、
手法で作られたページレイアウトソフト
「PageMaker」、同時期に発表された
アドビシステムズのページ記述言語
「PostScript(PS)」、アップルの
「PS搭載プリンタ『LaserWriter』」、
これら3製品の登場を契機に
大きく変わりました。
特に印刷の前工程、集版・製版など
手作業による細かな工程が多かったが、
DTPにより制作者自身が最終形に
近いものづくりができるようになりました。

DTPの普及には、
プラットフォームとして
視覚的な認識で操作を誘導する
GUI(Graphical User Interface)をもつ
Macが大きな役割を果たしました。
手で触れているような感覚で
パソコンを操作できる、
モニタで見たままオブジェクトを
切り貼りしているような感覚で
作業ができる、そうした概念が
編集者やデザイナーに
広く受け入れられました。
モニタ上で確認した内容が実際に
出力できることやPS言語による
印字品質の向上なども
DTPの普及には不可欠でした。

日本国内では、1987年にページ組版ソフト
「PageMaker2.0日本語版」が発表され、
2年後には日本語フォント搭載プリンタ
「NTX-J」と「QuarkXPress日本語版」も
登場し、印刷物制作の現場が
大きく変貌するきっかけとなりました。

その後、さまざまなDTPソフトウェアが
登場して制作環境が本格的に
整えられていくのと同時に
PostScript対応の和文フォントの
環境も整備が進みました。
1989年当時には、細明朝体と
中ゴシックの2書体のみでしたが、
現在では市販の和文フォントの
選択肢は大きく広がっています。
レイアウトソフトと
デジタルフォントの
組み合わせにより
デザインの自由度も
さらに広がりをみせています。
また、印刷(製造)側も
歩調を合わせDTPで制作した
データを受け入れる体制の整備が進み、
制作環境が一挙に進化して
現在のDTPワークフローが
確立されました。
現在のDTPシステムは、
印刷直前までの工程を
すべてこなしてしまう
システム(デジタル・プリプレス)という
捉え方となっています。
また、近年では、紙媒体以外の
デジタルコンテンツの
需要が急速に増えています。
こうしたデジタルコンテンツも
印刷用のレイアウトソフトや
レタッチソフトを利用して
デザインを組み立てたり、
書き出しを行うことが可能となり、
新しい時代に対応するワークフローが
次々と誕生しています。

次回は、DTPに必要な
制作環境について
簡単にご紹介します。

参考文献:DTP&印刷スーパーしくみ事典2020

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【 2 紙コップの普及】

これまで、紙に関する
あれこれを取り上げてきましたが、
今回取り上げるのは、
紙コップです。

現在はテイクアウトの
食品用容器として身近な紙容器ですが、
耐水・耐熱性に欠けることや
衝撃に弱いことから、
食品用容器としては、
1940年ごろに飲料用紙パックが
発明されたのが最初ですが、
その前から使われていたのが
紙コップです。

紙コップとは、飲料などを
入れるための紙製の
使い捨てコップのこと。
紙製といっても紙には
防水性がないので、
表面をポリエチレンで
ラミネートすることで
飲料用として
使用できるようになりました。

さて、そんな紙コップですが、
最初に使われたのは、
伝染病防止のために
導入されたそうです。
1908年のアメリカ、
紙コップが最初に使用されたのは、
飲料水の販売機用でした。
当時、長距離列車などで
使用されている
「ブリキ製の共同コップ」が
結核菌蔓延に関係していることが
発見され、共同コップの使用が
禁止されると、それに代わる
衛生的な容器として
使い捨て紙コップが
アメリカ全土に広がりました。

日本では、飲料用ではなく
アイスクリーム用の紙コップが
作られたのが最初だと言われています。
その後、飲料用紙コップの
生産が開始されたのは、
戦後アメリカ進駐軍に
紙コップを納品したのが
始まりだそうです。
その後、国内でも野球場、遊園地などで、
ビール・ジュース・コーヒー用の
使い捨て紙コップが
使われるようになりました。

さらに、東京オリンピックや
大阪万博の会場で使用され
普及が広がりました。

1971年にマクドナルド1号店が
オープンするとファーストフード店での
紙コップの使用が拡大し、
さらにオフィスやアウトドアでも
広く使用されるようになりました。

現在では、
コンビニエンスストアの
コーヒーやオフィスの
ウォーターサーバーなど
紙コップを見ない日はないと
言っても過言ではないですね。
このように戦後、日本でも広まった
飲料用の紙コップは、オフィス、
レジャー、ファーストフード店、
コンビニなどにより広く
普及しました。

しかし紙コップの
普及を早めたのは、
先ほども紹介した通り、
商業目的というよりは
病気の予防という理由がありました。
食器を他人と共有したり、
再使用しないためには
使い捨て可能な紙製品が
適していました。
使い捨ての紙コップは、
回収して洗浄する手間が
省けるというだけではなく、
他人と接触しない衛生的な
コップとして世界中に
普及していきました。

ちなみに紙コップは、
アメリカが発祥の地であるため
紙コップの容量は
オンス単位で作られています。
1オンスは、29.57mlが基準で
通常よく使われるサイズの
紙コップは7オンス。
計算上は、207mlに近いのですが、
端数を少しでもきりよくしたいのか
205mlになっています。
最近人気のコンビニコーヒー、
一般的なドリンクのSサイズは、
この7オンスの紙コップが
使用されています。
また、ビール500mlが入るものは、
18オンス。大きなものでは、
33オンス(約975ml)のものがありますが、
こちらは、ドリンクではなく、
ポップコーンを入れるのに
使用されるようです。
紙コップは、
飲み物だけではなく、
かき氷や屋台の唐揚げ、
ポップコーンなどと言った
食べ物にも広く使われています。

紙コップの普及に
大きな影響を及ぼしたのが
衛生目的というのは、
コロナ禍の今、
より実感がわいてきます。

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【 3 空気で膨らむモビリティ】

新型コロナウイルス感染拡大の
影響により働き方が、
変化したという人が
たくさんいると思います。

私自身も在宅ワークを取り入れたり、
通勤も電車だけではなく、
自転車を使うことが増えました。
以前から、自転車に乗るのが
好きだったので、自転車通勤は、
苦にならないというか、
むしろ楽しいですね。
ただし、朝は晴れていたのに、
帰宅時は雨という時は、
気分がなえます。
折りたたみ自転車だったら
帰りは電車で帰ることも
できるのかな〜と思ったりもします。

そんな時、知ったのが、
東京大学とメルカリR4とが
共同で開発する「poimo」。

poimoイメージ

これなら、急に雨が降り出したときは、
カバンに入れて電車に乗って
帰ることもできるのでは…。

「Portable(持ち運びできる)」
「Inflatable(膨らませることができる)」
「Mobility(移動手段)」の
頭文字をとったpoimoは、
軽くて柔らかくて
持ち運びができるモビリティ
というコンセプトのもとに作られた、
風船のようにボディに
空気を入れて使う新しいモビリティ。

通勤時に使うとしたら、
自転車置場を探す必要もなく、
空のバックパックだけあれば
簡単に持ち運ぶことができます。
本体は、柔軟性のある
熱可塑性ポリウレタンで作られていて、
平均的な自転車に乗る人の体を
しっかりと支えてくれます。
電動ポンプを使えば、
1分ほどで完全に膨らませることができ、
電動ポンプがなくても頑張れば
手動ポンプで膨らませることも
可能だそうです。

poimoは、近・中距離移動の
効率化が目的で、歩行者との
共存を可能にする
身近な乗り物として、
今後の広がりが
期待されています。

熱可塑性ポリウレタンは、
ゴム弾性や耐摩耗性に優れていて、
膨らませる前は、折りたたむことで
バックパックに収納することができます。
セット内容は、膨張式の本体がひとつ、
ゴム製のタイヤが2組、ハンドルが1組、
小型の電気式ポンプがひとつ。
本体を膨らませ、その後、
本体の底部に
2組のタイヤを設置します。
タイヤ内には、
電動モーターが搭載されていて、
ハンドルとワイヤレスで
接続することで
操縦可能になるそうです。

バッテリーは、1回の充電で
約1時間走行ができ、
スピードは毎時10キロほど、
ゆるやかな坂道も走れるそうです。
本体は柔らかく、動力も
電動キックボードほどなので、
歩行者への危険性も
最小限に抑えられています。

研究チームは、現在、より軽く、
より頑丈で、より安全なpoimoを
目指して改良を進めているそうです。

商品化を検討中とのことで、
社会実装するために、
さまざまな課題をクリアしていく
必要があるそうですが、
このような乗り物が、
手軽に利用できるようになると
よいなと思います。

poimoの使用動画は、こちら
https://www.youtube.com/watch?v=OQawHw9phj0&feature=emb_err_woyt

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【丸屋庄兵衛のひとりごと】
いいですね、poimo!
こんな乗り物が実用化されて流行ってきたら、
人の往来の感覚が変わるんじゃないでしょうか? 
庄兵衛は一番に乗ってみたいです(笑)

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